みなさんこんにちは!クリスマスのイルミネーションが街を彩る、今日この頃。クリスマスのご予定はもう立てましたでしょうか。私は…師走真っ盛り…クリスマス・大晦日・お正月、こんなに盛りだくさんじゃなくても?!なんて夢の無い事をおもったり、おもわなかったり(笑)それでもケーキにおそばにおせちに、イベントはしっかり楽しんじゃうつもりです!
さて、前回は、「肥料の選択」についてでしたね。ちょっとだけ振り返ってみましょう。ポイントとしては「JGAP農場では、安全な農産物を作ったりより良い農産物を作るためだけでなく、無駄な肥料を投入することによる環境汚染などを食い止めている」「そしてその為に様々な工夫をし、年間を通しての施肥計画を立てている」、このように出来る限り慎重かつ正確に肥料を管理しているということでしたね。
今回は、収穫した青果物に人の手がダイレクトにかかる「選果の際の安全確保」について考えてみましょう。
『選果』、この言葉を聞いた事はありますでしょうか。選果は非常に多岐にわたる作業です。例えば畑などの圃場で収穫した農産物を「集める」こと。他にも「洗う」、「大きさごとに揃える」、「品質ごとに揃える」、「箱詰めする」このように収穫後からの一連の作業を『選果』と言います。作物や出荷の方法などによってもこの工程は大きく異なってきますので、今回は代表的な工程についてのみ触れますね。
そして選果の工程にまで管理点が及ぶのは、JGAPの特徴のひとつ!畑での管理や資材の管理だけでなく、収穫されたものが出荷される直前まで安全性が管理されています。
この選果の際でも、重要になることがあります。それは、他の項目でもおなじみの「リスク検討」!君子危うきに近寄らず、とはいいますが賢く農業管理をする場合「何が危険」で「何に対策をする」か、これを最初に考える必要があります。しかも作物・出荷方法・農場の環境などによっても選果の工程が全然異なりますので、それぞれの農場にあった、リスク検討を行わなければなりません。
例えばこんなシナリオ(リスク)を考えられます。
【1】収穫での異物混入
【2】移動での異物混入
【3】感染
【4】備品の混入
箱詰めの際の異物混入。大きさや品質などに振り分けられた農産物を箱詰めする際、ひもやガムテープで梱包します。その際゙ハサミなどをうっかり段ボールの中に置き忘れてしまうこともあります。(実はこのハサミやカッターの置き忘れ、クレームの中で一番多いんです!)また、作業する人の毛髪や、アクセサリーなども注意が要検討ですね。【5】衛生管理と安全配置
照明器具など内装の問題。やはり一番ば選果場内部が清潔に保たれ、整理整頓されてなければなりません。ですので選果場内部は内装にも気を配らないといけません。頭上など普段目に届かないところなど特にです。JGAP農場では、選果場など農産物を扱う施設の照明は飛散防止照明が使われることが多いです。もし、作業中に何かにぶつかって照明が割れてしまったら・・・さぁ、考えると危険な要素がたくさんあります。このすべてが゙「リスク」であり、「要検討」項目であり、「課題」なのです。もちろんこれらは各農場で環境が異なります。だからこそ紋切り型にとらえるのではなく、各農場であらかじめ一生懸命考え検討します。そしてこれを防ぐ対策を講じるのです。「様々なリスクから農産物の安全を確保する」「圃場(畑)を出てからも安全に対する努力を怠らない」、この鉄則を守り抜いた農場がJGAP認証農場なのですね。
今回は、「選果の際の安全確保」についてお話し致しました。次回は、JGAPについてのお話はちょっとお休みしまして、2013年末特別号、お楽しみ版です!乞うご期待?!(笑)