みなさんこんにちは!もう3月ですね!今年も残すところあと300日…(笑)いかがお過ごしでしょうか。
今年は寒暖の差が激しいので、体調を崩された方もいらっしゃったのでは?先月はインフルエンザも流行っていたようでした。そんななかで最近よく目にするマスク!この時期の季語として歳時記に入れてもいいと思える程、付けている方が増えましたよね。最近では伊達マスクというのもあるらしいです。伊達メガネや伊達直人、正宗、公子は知っていますが、伊達マスク・・・この伊達マスク、実はノーメイクを隠したり、ひげを隠したりという目的で使われるマスクの事のようです。使い捨てマスクの普及もあり、マスク市場は、ここ10年で3倍にもなり、239億円もあるそうです。枚数にすると23億枚!(「富士経済」調べ)!日本人一人当たり年間23枚は使っている計算になりますね。
欧米などでは特に重病の患者しか着けないようで、日本のマスク着用者の多さを見れば驚かれるとか!一方、中国は最近のPM2.5問題などで、急激にマスクの着用が増えています。さらに面白いのは、キャラクターや独特なデザインがあしらわれたマスクや赤や黄色など原色系の派手な物が流行とか!上には上がいるものです!何はともあれ寒暖の差が激しい昨今、体調管理には十分お気を付けください。
さて、今回は閑話休題、「>あたらしい農業政策>」について触れてみます。この「あたらしい」政策、一体どのような「農業政策」なのでしょうか。
まず政策の詳しい内容に踏み込む前に、農業の現状を説明させてください。
今、専業農家さんは日本に174万人います。そのうち65歳以上が61%,そして50歳未満は10%という現状です。(農水省「農林業センサス」)つまり30年以後の将来を背負える専業農家さんは10人に1人しかいないというのが現状です。担い手がいないので跡取りがいない「農地」も増えています。一般に言われる「耕作放棄地」ですね。日本全国の農地39.6万ヘクタールのうちおよそ46%が耕作放棄地です。さらに担い手のいない水田集落は、全国平均で54%も存在します。担える人は10人に1人、農地の半分弱は荒れ野となり、水田集落のうち半分以上が担い手がいない…これが日本の農業の現状です。10年後が心配されるのも無理ありませんね。
このような背景を受け生まれたのが「あたらしい農業政策」です。このあたらしい農業政策、この政策は以下の4つの柱よりなっています。
一つずつ見ていきましょう。
まず一つ目、農地中間管理機構の創設です。農地中間管理機構という機関を作り、そこに担い手のいない農地や耕作放棄地の情報を集約させます。そして新たな担い手や希望者が出てきたときにより使いやすい形で転貸するという政策です。
次に、経営所得安定対策の見直し。畑作や米作など、作物に応じて一律交付金を支給するということです。農家さんを資金的に支援する、という事ですね。農業に従事している方の中には資金的に農業を挫折、もしくは経営拡大を控える方もいらっしゃいます。そのような方の一助になる政策がこの経営所得安定対策の見直しです。
そして、水田フル活用とコメ政策の見直し。コメは日本の重要な農業項目です。一般の食用だけではなく、飼料米などの作付を振興することによって、水田をフル活用し、それに対して直接交付金が支払われます。耕作放棄地や水田集落等の問題解決の一助になると考えられますね。
最後に日本型直接支払い制度の創設。この制度では農地や水保全など、地域資源を守る共同活動を支援します。また、中山間地と呼ばれる非効率的な農地における農業や、環境保全型農業、つまり環境に優しい農業を支援します。
将来の為に、大切な食料生産の場である農地、そして豊かな自然環境を守っていかなければならないってことですね。それが反映された政策がこの「あたらしい農業政策」だと思います。これは私のおもいですが、先人の培った農業技術や伝統的な風習、食文化なども貴重な伝承ではないでしょうか。土地や環境などのハード面だけでなく、高い技術やそれを伝承する担い手にも成長して欲しい。そして農業を本当にやりたいと思ってくれる人も、今後の世界的な食料生産競争に不可欠と思います。農業分野もマスク市場の様に成長産業となって欲しい、そう思っています!
次回からは、いよいよ次の段階に進んで~環境保全型農業について~というテーマ、環境を維持する農業、大きなトピックです。お楽しみに!!