みなさんこんにちは!だいぶ春らしくなってきましたね、こちら鹿児島では、早期米の田植えが最盛期を迎えています。いかがお過ごしでしょうか。
さて、先日「昨年度産の米の食味ランキング」が発表されました。お米の味ランキング、気になりますね〜お米は毎日食べる主食ですが、お米の味について深く考えた事はあるでしょうか。なんていう私も以前は「お米はお米」、あまり意識しておりませんでした。お米の味に目覚めたのは農業に関わる仕事を始めてからなんですよ。
では、ランキングを見てみましょう!ご家庭でお使いのお米はランクインしているでしょうか。主なランキングはコチラ!
どれだけの銘柄をご存じだったでしょうか!?この米の食味、実は農水省によって毎年ランキングが付けられています。
私の勝手な意見ですが、このランキングがあるとはいうものの結局は好みの問題かなと思います(笑)ランキングに入っていてもあまり好みでないもの、入ってないけれども好きな味もあります。また同じ銘柄であっても作り手によって大きく味が異なります。それにカレーやチャーハンなどの時にはやや硬めの米が合うなど、調理によっても違いますよね!私は米の味が気になる為、定食などを頼むと味の一番繊細なご飯から一口食べます。実は…気にするまではお味噌汁から頂いていました。(笑)
改めて色々なところでお米の味、味わい、比べてみてはいかがでしょうか。
さて、前回は閑話休題、「あたらしい農業政策について」というテーマでしたね。ちょっと振り返ってみましょう。あたらしい農業政策では4つの柱がありました。
さぁ、今回からは新シリーズ!今回は「環境保全型農業」という視点から「水」について説明いたします。
まずは「環境保全型農業」、何となく分かる気もしますが、それでもよくわかりにくいこの言葉。これは一体どういう意味なのでしょうか。
農水省によりますと「環境保全型農業」とはこういう事になります。
つまり農業が自然の中で持つ力を活かし、きちんと生産量を確保できる事を前提に、丁寧な土づくり等を通して自然に優しく長く続けられる農業、これが「環境保全型農業」ということなんですね。
過去に、私たちが考えた話題の中で、農産物の安全の場面でも「水」に触れました。水は農業に欠かせない要素ですよね。今回は環境保全の場面で、「水がどのように関係してくるのか」というところを考えてみましょう。 まずは、水の使用量について考えましょう。
使用量?と思われるかもしれませんが、水も大切な資源です。農業用水といっても好きなだけ使っていい訳ではありませんよね。水の重要性は貯水率等含め、地域によって若干の違いがあります。そして地域によっていろいろな決まりごとがあります。生産者はその決まりごとや制度を学び、その範囲で水を使用しなければいけません。範囲があるからといって、無駄遣いはNGです!GAP農園はその点も強く意識します。
次に、農薬や肥料などによる水質汚染を防ぐ、ということを考えます。限りある資源「水」を衛生的に保つということです。
農薬についての基本は、「使用量を必要最低限」ということです。これは農産物の安全でも同じことが言えますが、無駄に農薬を使うと、少なからず周囲に流出し環境を汚染してしまいます。また、農薬を使ったあとの残りの廃棄もきちんと行わなければなりません。どこにでも捨てるのではなく、決まりに従って最初にしっかり廃棄方法を決めておかなければなりません。残液が残らないように準備する事も重要と言えますよね。
そして使用後の洗浄も関わってきます。使用後に農薬散布機を洗浄する際、洗浄水は農産物や水源に影響が無いところを選んで、あらかじめ決めておかなければなりません。最小の量で、きちんと準備をし、決められた方法で捨てる事を考える…なんだか天ぷら油の処理のようですね(笑)
肥料についても考えてみましょう。肥料成分は無駄にやり過ぎると、分解され水と一緒に川などに流されてしまいます。また、堆肥などの保管も適切に保管しなければ、雨などにより成分が周りに流され、水を汚してしまいます。ここもGAP農園は強く意識し、検討、対策を行います。農薬や肥料の扱い方も「水」と深く関わっているのですね。
この様に見てみますと、農業は人間の食料を支える一方で、環境に負担をかけていることなんですよね。だからこそ環境を良く理解して、長く続けられる優しい農業をしなければいけませんよね。負担ばかりかけ続けると、いずれ農業の出来ない土地ばかりになってしまいます。このような事がないようGAPに取り組むことで少しでも環境汚染を未然に防ぎたい、それが私の想いです。
「持続可能な農業」はGAPが目指すところの一つでもあるんですね。次回は、水に続き「土」について。お楽しみに!!