こんにちは!春もたけなわ、だいぶ温かさも肌に馴染む今日この頃ですね。そしてスタートのこの季節、身近に入学式や新生活を始められた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
春もたけなわというとおもいだすのがヴィヴァルディの「春」。あれ、クラシック?と思われます?余談ですが、私音楽経験者なんです。つい先月、数年ぶりにオペラの舞台に立って参りました。演目はモーツァルトの「フィガロの結婚」。定番ですのでご存知の方もいらっしゃると思います。また、オペラを観たことはなくても、曲の一部はきっと聞いた事があると思いますよ。私が演じたのは、アントニオという役。酔っ払いの庭師です。身内からは素でいけると言われる程適役でした。(苦笑)
実は「フィガロの結婚」、ストーリーはあまり好きではありませんでした。あまりにありきたりな内容だから・・・。しかし、さすがはモーツァルト、音楽の素晴らしさで物語を深めてくれます。また、以前はフィガロや伯爵の目線で観ていたものが、アントニオをやらせていただいた事で、物語を違う角度から見ることができました。アントニオ目線!「元気ですか!?元気があれば何でもできる!!」みたいな感じ!?詳しくはDVDなどで是非観てみてください!
さて、前回は「土」について説明いたしました。耕し方や設備を整えることで土の流出を抑えたり、土作りをしっかりすることで、養分の流亡を防いだりするということでしたね。 今回は、「産業廃棄物(ゴミ)」について考えてみましょう。農場から出る“ゴミ”で、どういうものがあるでしょうか。
作物残さ、廃ビニール、廃プラスティック、農薬容器、肥料袋、廃油、鉄くず・・・作物も生産の現場ですからとにかくゴミが出るのです。もちろんこれらのゴミは適切に処理しなければいけません。それでは、これらをGAP農場ではどのように管理しているのでしょうか。
まず自園から、どのようなゴミが出るのか書き出し確認(把握)をします。出てくる詳細を把握するんですね。次に、廃棄するまでどのように保管しておくか検討します。適切な保管が行われ、他に影響を与えないようにする事は重要な管理です。
続いて、リサイクルできるものがないか考え、リサイクルできるものはリサイクルします。しかし、中にはリサイクルできるものとリサイクルできない危険な物もあります。例えば危険性の高い農薬の空き容器。これらは産業廃棄物の専門業者等に回収してもらう前の洗い方まで確認します。
リサイクル可能なゴミも廃棄寸前まで、人や動物、周りの環境に影響がないように保管します。周りに民家などがある時などは特に注意します。ゴミに集まる虫や臭いなどが、周りの住民に迷惑になるからです。この様にゴミの処理一つとっても、多方面に気をつけ、極力周囲に悪い影響が無く、再利用できる物は再利用する。これが環境保全型農業、環境を視野に入れしっかりと考える農業となるわけです。
そういえばモーツァルトの残した言葉にこんな言葉がありました。「人間のどんなに醜い感情のシーンでも、美しい音楽で表現しなければならない」。ゴミ。とにかく汚いイメージが強いですね。しかしモーツァルトの様に技術が備われば綺麗に処理する事が可能なのです!(笑)
さぁ、作物の食べ物の「水」「土」、そしてゴミについて説明して参りました。次回は作物の隣人であり同居人、「動・植物の保護」について考えてみましょう。お楽しみに!!