いよいよ梅雨入り、朝のニュースではで雨のマークが広がっていますね。
今年はエルニーニョ現象の影響で冷夏なんて言われていますが…冷夏でも、初夏は夏。やっぱり昼は暑い!
こちら鹿児島では、芋の植付けがひと段落し米の植付けの準備が進んでいます。この時期の雨は、農業にとって必要不可欠な恵の雨。この職について、雨を楽しめるようになりました。雨音をBGMに読書をしたり、しっとりとした音楽を聴いたり・・・。私のおすすめの雨ミュージック、ちょっと紹介させてください。
・ショパン「雨だれ」
・アントニオ・カルロス・ジョビン「バラに降る雨」
雨の日時々通うカラオケでは、中西保志「最後の雨」を歌います。(笑)
さぁ、雨にも負けず今週のGAPテーマいってみましょう!
前回は「生産者の労働安全の確保」についてでしたね。労働安全を確保することは、「自分や会社の安全はもちろん、関わる全ての人たちの安全を守る事につながる」ということでした。
そして今回は「販売管理体制の実現」から~安定した農業経営~について。
販売というのは「契約」です。スーパーでお買い物をする時も値札に納得して、購入意思を示し(カートにいれて、レジへ持っていく)、対価(お金)を支払います。
これが業者間の取引となると契約書が必要です。なのでまずは、取引先との契約書を交わすということを行います。
当たり前すぎて、「えっ!?」と思われた方もいらっしゃるでしょうか。しかし、実は農業の世界、契約書など交わさずに、できた農産物をそのまま出荷先へ持っいくということが未だに多いんですね。これはスーパーでは商品がある日と無い日がバラバラで、しかも値札が無いので、商品がある日に私たちの「言い値」で買う、というシーンを思い浮かべると分かりやすいかもしれません。
天候や地域によりその日の出荷量が変わったり、単価が変わったりという農業ならではの環境。金額に変動があるのが当たり前なので、このような風習が残っているのでしょう。しかし、これでは安心して農業の仕事に打ち込めないですよね!?
そこでGAP農場では、可能な限り相手先と契約を交わし、経営も安定するように努力しています。具体的には、出荷数量、規格、納期、単価出荷形態・・・。このように販売先ときちんと契約を結び提携する事で、経営的に安定させる努力をします。経営の安定も持続可能な農業をするにあたって重要なことですよね。
次に、商品管理とトレーサビリティについてです。バックナンバーでも触れましたが、GAP農場では、事故を未然に防ぐためにいろんなリスクを検討し、対策を考え、細かく記録などをつけています。
もし万が一何かクレームなどが発生したら、すぐに記録を辿ることで問題の原因を追求できます。そして適確にクレームに対応することができるのです。もちろん、問題やクレームが起きないにこしたことはありません。そのため、商品管理責任者を置き、日々、品質や安全性、正確な計量、梱包・包装などの仕様、商品表示にいたるまで細かなチェックを怠りません。この販売管理体制の構築が、GAP農場の安定した経営を支え、安心安全な農産物をお届けすることを可能にしています。
余談ですが、生産者にとって雨の日こそ、普段中々できない経営を考える絶好のチャンスです。その意味でも「恵みの雨」ですね。
次回は「販売管理体制の実現」から~GAPに取り組むメリット~についてお話したいと思います。お楽しみに!!