みなさんこんにちは!ニュースです!
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さて、10月も終わり、立冬を前にしております。一年はホントに早いものですね。今年の秋は、台風が連続で日本列島を襲う大変な秋になりました。 私が住んでいる鹿児島は以前「台風銀座」と呼ばれる程、台風とは縁深い地域です。しかし、不思議なものでここ数年の台風の発生、進路に異変が起きているように感じます。銀座ど真ん中の鹿児島は最近では、接近はするものの難を逃れております。逆に関東や伊豆大島などでの被害のニュースを耳にするようになりました。首都圏の方々はあまり台風などの防災に慣れてらっしゃらないのではないでしょうか。大変だったことと思います。
台風の秋…でしたが、今月11月は、毎年恒例のボージョレヌーボーの解禁をひかえております。もう11月の風物詩として定着していますね。私のようなワイン好きには欠かせないイベントです。
毎年11月の第三木曜日(今年は21日!)の午前0時に解禁されます。日本は日付変更線の関係で、世界でもいち早くヌーボー(新酒)が飲める!ということもあり、毎年大変な盛り上がりを見せております。日本の様に、ここまで盛り上がるのも世界でも稀と聞きますが、折角なので私も便乗する予定(笑)また、ここ数年、ビオロジー(自然派)の作り手による有機無農薬のワインも人気が高く、普段飲めないような作り手のワインも手ごろに飲めるようになりました。また国産ぶどうのワインでも美味しいものが増えてきましたので、自分好みのワイン探しをしてみるのも楽しみ方の一つと思います。
前回は、ちょっと一休みということで、「ドリフのコントについて」と、「FBI戦略(農産物の輸出)」について触れました。前回をお読みになっていない方は「何のこっちゃ」と頭を抱えられるかもしれませんね(笑)さて、今回は「IPMについて」!今回も話題の細胞名によくにたアルファベットが続きますが、JGAPにおいてIPMというのはすごく重要な位置にあります。ではこのIPM、いったいどういう事なのでしょう?
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Integrated Pest Management
(「総合的防除」と訳されています)
要は農作物を「総合的に」「何かから守る」という事ですね。では、まずはこの「何かから守る」という事について考えてみましょう。今回出てきたこの「防除」とは、病害虫に対する“予防”と“駆除”です。つまり「農作物を病害虫から守る」、その為に”予防”と”駆除”を行う、という事なのですね。
これに「総合的」という言葉が付きます。では、この「総合的」とはどういう意味なのでしょうか。これは一言で言いますと「化学農薬に頼らず、いろいろなやり方で病害虫の防除に取り組もう」ということです。
少し前の話に戻るのですが、JGAPでは、厳しい基準値以内であれば農薬を使用が認められていましたよね。しかし、出来るだけさける努力をしているのも事実でした。IPMについても同様に「化学農薬に頼らず工夫をしましょう」ということが求められています。
【1】太陽熱消毒
【2】忌避剤
【3】対抗植物
【4】光駆除
強烈な光により、害虫を直接駆除する技術。「風・水防除」強い風や、強い水圧での水を吹きかけることにより害虫を吹き飛ばす技術。【5】ビニールマルチ
ビニールを土に覆わせることにより、雑草が生い茂らないようにする技術。【6】手除草
ひたすら手で雑草を取り除く作業。これは大変!いかがでしょう・・・、これらはほんの一例です。JGAP農場ではできるだけ化学農薬を使わないように、いろいろな工夫と努力をしています。その一部は農業の歴史や知恵から生まれたものもあるんですよ。私たちが食べているものは努力と知恵の結晶なのですね。
今回は、「IPM技術の取り組み」について説明致しました。次回は「肥料の管理について」。ボジョレーに並んで香り高い内容にしたく思っています(笑) お楽しみに!!